先日BLoveにて、博学な君と。最新話を更新しました。
あまりにも筆が遅かった修学旅行編がようやく終わり、気持ちにも一区切りつきました。言葉選びや展開が少しでも納得いかないと悩んで停滞し、挙句何ヶ月も経ってしまいましたが、なんとか完成出来て良かったです。
本当に、一番書くのが辛かった回でした。
矢知幸也という男は、優しく穏やかで非常に大人びて見えますが、実際は他人に対して割とドライで、臆病な男です。
特に今回は、臆病であることにフォーカスを当てました。
矢知が辛いことを、パートナーである日野もまた、心苦しく思う。日野も臆病な面があるので、明るく励ましたり、いきなり前向きにはならないだろうな、と。
しかしそこまで重い話ではないので、どこまで掘り下げるか延々と悩みました。
この物語の語り手であり、基本的にはクールでさっぱりとしている日野とは対象的に、矢知は様々な側面があるように書いてきました。
ただそれはあくまでも、「日野から見た矢知」であり、日野以外はそれを知りません。
逆もまた然りです。「矢知から見た日野」も、矢知しか知りません。
ゆえに、二人分の思考を踏まえた上でストーリーに落とし込まねばならんわけでして。創作として面白いポイントではありますが、これが結構難しいんですよね。
……ごちゃごちゃ書きましたが、謎多き男・矢知幸也は「見栄っ張りなくせに臆病な男」であると明かせて満足です。The ヘタレ攻。
これからの日野と矢知は、謎や秘密を明かし明かされながら、それにどう寄り添うべきか──考えて考えて、更に距離を縮めていきます。
一応ほのぼのハッピ〜！ なBLなので、毎回ではありませんがw
日野が苦手だった「外」に少しずつ目を向けられたように、矢知は「内」を肯定して少しでも良い方へと変われたらなぁと願いながら、今日も頭をこねくり回しております。
以上、Twitterでは綴れない、あとがきのようなぼやきでした。